テスト前の追加説明
例年であればプログラム演習の時間をとっていたが、 ハッシュ法の説明が冬休み前であったことから、 演習課題を取り組む時間がうまく取れなかった。
このため、テスト前最後の講義でもあることから、過去の試験問題を例題に 解説を行う。与えられた目標に沿ったデータ構造を定義する問題や、 実際に作成したプログラムの処理速度を、オーダー記法により表現する 問題を解説する。
自走模型第1グループ講評
全般的な感想
実験テーマ自体の感想を聞くと、 「テーマがわかりやすく興味が持てた」、 「目的がはっきりして面白い」といった意見。 説明不足な点を尋ねると、配布資料やWWW資料により十分であったとの意見。 テーマを与える側としては、ひとまず及第点かな。
実力差のでるテーマにするためには?
制御の問題点を理解しているか確認するために、 「今回の実験でのコースの周回時間測定だけでは時間差が少なかったので、 学生のプログラムの実力差が出るためには?」と質問をする。
- コースの線が細ければ、コースアウトの危険性が高くなるし、 軌道修正が頻発して速度が遅くなるチームがでるだろう!
- コースを長い直線やジグザグといった部分を設ければ、 プログラムの対応によって性能差がでるだろう!
迷路にしたら?
一般的な制御の事例の理解を確認するために 『コースが迷路なら、ハードやソフトにどういった機能が必要か?』と質問をする。
距離センサーや方角センサーといった様々なセンサーの事例を学生が知らない。 ソフトウェア的な対応では意見が多少でるが、 どちらにしろ今回の実験に組み込むには「時間不足になるだろう」との意見。
学生自身の講評
- 先読みセンサーは、短いストレートでは役に立っていなかった。
- センサー幅を狭くしたり太くしたコースを作ると面白かったのでは!?
ネットワークサービス
先週の授業でのIPアドレスの説明で、パソコンに与えるアドレスの割り振り方として、 DHCP 等のサービスを紹介。
最初に、IPアドレスとポート番号を以下の説明で紹介。 『IPアドレスで相手のコンピュータを選び』、 『ポート番号で対応するアプリを選ぶ』。 一般的なポートとサービスの対応の説明。 DNS によりIPアドレスとドメイン名を対応付けを行うことの説明。 ドメイン名の考え方の説明を行う。 FN 幅広い視点を持ってもらうために、小国が地球温暖化対策の必要性を訴えるために ドメインを売った事例(.tv)や、早いもの勝ちルールのドメイン名管理の問題点を 紹介する。 /FN
具体的なプロトコルの説明で、電子メールでのメールの届くまでのメカニズムや、 WWW で URL からデータを取ってくるまでの説明を行う。
/etc/cron.d/* が動かない理由
以前から /etc/cron.d/* がうまく動いていない様子。 /etc/init.d/anacron を見ると、on_ac_power の処理により、 "anacron -s" にて動いていない。APM の認識に失敗し、/proc/apm , /proc/acpi 等をアクセスできていない。modprobe apm してもエラーメッセージがでる。 ひとまず、/etc/init.d/anacron を、以下のようにだます。
> if true || test \! -x /usr/bin/on_ac_power || on_ac_power >/dev/null > then ...
電子情報棟2F実験室に無線LANルータを設置
校長裁量経費の残り予算で、実験室に無線LANのルータを設置する。 (1)教官の無線LANの利用や (2)プロコンなどで学生の一時的なネットワーク利用 FN ウィルス対策ソフトの有無の確認+必要と認められた時だけ… /FN が目的。ただし、無制限の利用や、変なウィルスばらまきも困るので、 (a) DNS(53),SSH(21),HTTP(80),PROXY(8080)以外のポートは接続禁止 (b) 無線LANは MACアドレス制限,WEP認証 の制限を加えた。
自室の機器のパスワードがどれも???状態。
無線LANの設定の参考にすべく、自室のルータなどの設定を見るが、 どれも管理者パスワードが不明。判るまでに記憶をたどりながら 何度もリトライするはめになった。 テプラでpasswd,ESSID,WEP等を本体の目立たない所に張り付ける。
3次元グラフィック演習
先週の講義を踏まえ、3次元の知識を用いたグラフィックのプログラムを作成する という課題に取り組んでもらう。
小型制御模型の実験(3回目)
前の実験グループからの Know How が多少なりとも伝わっているのか、 完成への立上りが早くなってきている。
O氏+I嬢グループが、悩みながらもシンプルなプログラムを早々に記述。 もう少しで動きそう。初めてプログラムの中にバックを導入しようとしている。 ただセンサーとの兼ね合いから、バックを有効に使うプログラムは、難しいだろう。
放課後に動作確認:後輪位置を光センサ動かし、 タイヤ・センサー間の距離を短くして、 後輪をできるだけライン上に乗るようにすると、ひとまず動作する様になった。 しかし効率良くカーブを曲がるために、さらなる改良にチャレンジ中。
皆、熱心に取り組む
他のグループも熱心に議論しながら、作業に取り組んでいる。 またテスト前という理由もあるけど、 放課後に自主的に実験に参加するグループがチラホラ。 来週もう1週残っているのに放課後に自主的に取り組んでいるのは、 テーマの面白さからか!? テーマ発案者冥利に尽きる。
特活にて、就職エントリーシートの実例
先週の新聞のコラム欄で、就職のエントリーシートの意味あいのネタが あったので、学生さんに「目的意識を持ってもらう」ことを目標に、 エントリーシートの書き方について説明する。
最近の就職事情ということで、学校推薦・自由応募などの話しの後、 エントリーシートを書く前作業としての、キャリアシートを配布。 「自分なら何を書くか?」を想像してもらう。 さらに、実際の企業のエントリーシートを配布し、自分を振り返ってもらう。 最後に、自分なら何を書くかを意識してもらった後に、 就職情報サイトからエントリーシートの実例と人事職の人がみたコメントの例 を配布し、自分が書こうと思ったネタの不十分さを知ってもらう。
malloc,freeの内部処理
malloc,free などのヒープメモリの管理手法の説明を行う。 先週のメモリブロックが一定ならば単純リストで扱える説明を受け、 メモリブロックの先頭に領域サイズを保存し、 malloc での適正サイズの検索・ブロック切り分け・ブロック全体の貸し出しを説明。 free での free リストへの連結・隣接ブロックとの併合を説明する。
またヒープメモリのヒープホール(フラグメンテーション:断片化)の説明を行う。 この説明の前に、ハードディスクの領域管理の事例として、 簡単なものの事例として MS-DOS の FAT を説明する。 これにより不連続領域をリストで管理する概念なども述べる。 また、ディスク領域の断片化の話しを、ヒープの断片化との対比しながら説明する。
大量の unknown user メールによる SPAM
最近学内のメールシステムは、学外からの user unknown のメールにより、 メールの遅配が発生している。 今までは、user unknown のメールで、送信者への返送(バウンスメール)を 送付していた。しかし、このメールの送付でもウィルス除去サーバが 負荷が加わる状況であった。
そこで、バウンスメールをすべて廃棄する設定を行った。 本来は、送付元を確認すべきかもしれないが、ウィルスメールで、アドレス 偽装などもあるし、バウンス全体を止めても良いと判断した。
センターでは、ひとまず様子を見るとのことで、バウンスメールを貯めるだけ に変更し、状況を確認となった。(それでも60MB/hourで送られてきている様子) 学科サーバ(qmail)は、単純に何もせず捨てるようにした。
≪ /var/qmail/alias/.qmail-default ≫ # コメント行のみのファイルを作る。