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ググるな危険と人間オンラインマニュアル

OBが来校してくれて、学生さんのプログラミングについて議論&雑談をしていた。 コーディングスタイルの問題やらの雑談を交えながら、 学生さんor新人プログラマーが新しい概念を勉強するために、 どういう状況を作るべきなのかを話し合った。

クラブ活動で遊びにきている学生さんにしてみれば、ゲームみたいなプログラムを作るためのテクニックを知りたがっている。 一方で教員サイドの視点では、プロコンの競技部門などでパズル系のプログラムに 興味を持ってほしくて、再帰を必要とするコーディングに興味を持ってほしい。 そういう点で、ズレがあるけど、ある意味しかたがない。 だけど、パズル的コーディングができるようになるには、「考えてみる」時間も重要。 ただ、今の時代「Webで探せば何らかの答えがすぐにみつかるから考える習慣が身に付かない」そういうフラストレーションを議論をしていたら、 ググるな危険といった文章を教えてくれた。

ググるな危険

新人に勉強させる時に、ググって見つけた情報の方向性がずれたままになるぐらいなら、 ググらせずに質問させる時間をつくることで、自分で考える習慣をつくりムダな時間を 減らそうとの論点みたい。 そのOBさん曰く、『私らの時代はまだインターネットも無かったし、質問は斉藤さんに聞けば、色々勉強になった…斉藤さんも、その頃のように演習室に入り浸り状態に戻って学生にもっとアドバイスしませんか?』と言われた。 たしかに、10年前に比べれば、自分の部屋にいる時間が長くなっている事を反省する。 ただ、あえて別の一言も…。 そのOBさんのいる頃によく愚痴った言葉で覚えているのは、 「私に質問ばかりするな! 自分で考えよう! 私は人間オンラインマニュアルじゃねぇ!!」であった。

ということで、方向性のずれた勉強になりがちな場合は人に聞く方向性が分っている場合はWebに聞く、という違いはあれ、どちらも重要。 だけど必要に応じて自分で考える時間ももっと重要なのだ。

FD(ソフトウェア著作権と授業アンケート)

テスト期間中もあって、様々な会議などが開かれている。

ソフトウェアと著作権

ACCSより講師を招いて、ソフトウェア著作権の講演があった。 最近は、企業などでも不正インストールされたソフトなどの利用などで、 訴えられる事例などを交えながら、インストールされているソフト数より 取得しているライセンスが多いように、ソフトウェア台帳を作って…という 話を聞いた。電子情報工学科では、積極的にライセンスフリーのソフトを利用するなどの 取り組みで、対応をしている。 それでも、OpenOfficeだとMS-Officeとの互換性がなくって不便という声もあり、 必要最小限のライセンス購入に済ませている。

追記(2009/12/01): ちょっとタイムリーだけど News にて、 ファイル共有ソフトShareの利用者の一斉摘発が始まり、11人の逮捕者 が出たらしい。 ファイル共有ソフトだと、自分がダウンロードするだけのつもりでも、他の人のダウンロードに 協力してしまうため、注意が必要。 2010年1月からの改正著作権法では、 違法ファイルのダウンロード自体が摘発対象になってしまうのでさらに注意!!。

ビデオ会議システムを使って授業アンケートの講演会

f-leccsにて、授業アンケートのFD講演会が行われた。各学校の授業アンケートの 状況を報告しあい、後半は各校の問題点などを話し合った。 一方、この会議はf-leccsの加入校のビデオ会議システムを用いて開催され、 本校からも4人の先生がビデオ会議で参加した。しかしながら、ビデオ会議システムの 利用に慣れていないのと、機器のトラブルなどの確認もあり、導入メーカさんより 2名の方にも同席してもらった。前回のビデオ会議では、10分ほど使うと他校の ビデオが届かなくなったりするトラブルが起こっていたけど、 こういうトラブルの確認と思う時に限って、何も問題が起こらない… 業者の方、遠路はるばるご協力頂きましたが、ムダ足になってしまいました。

ネットワークとセキュリティ

専攻科対象の計算機システムにおいて、担当の前半の最後ということで、 小テストを実施する。 OSネタ半分、ネットワークネタ半分のテストで、手書き資料の持ち込み可にて、行った。

後半は、ネットワークの範囲で説明のできていない、セキュリティネタを話す。 ウィルスの一般的な拡散方法で、メール添付やダウンロードさせるなどの方法で広める方法での 危険性を説明。拡張子の書き換えやアイコンの書き換えの技があることを紹介し、 「実行ファイルは危険」というだけでなく、他のファイルも時として危険なことを説明し、 対策としてウィルス対策ソフトの重要性を説明する。 また、オフィスファイル(Word,Excel)でも、マクロ実行機能などでウィルスとなる場合も紹介。

ネットワークを介して広まるものとして、絨毯爆撃など手法で適当なIPアドレスに向かって、 ファイル共有などを試す方式での拡散を説明する。 これに伴い、OSのアップデートが重要なことや不用意なネットワーク機能の利用の危険性を説明する。 また、ファイアウォールでは、特定のIPアドレスやポート番号によるパケットを遮断する機能について説明する。

時間切れで、IPアドレスのプライベート空間とグローバル空間の説明ができなかった。 ちょいと心残りだし、リンクだけ貼っておこう。

2009年11月29日(第140回)

テスト期間中につき、数学科 長水先生、機械工学科 岡田先生、金田先生、電子情報工学科 西の4名でお送りしました!

  • ロボコン全国大会について
  • 先生の研究について

ネットワークのプロトコル

先週がネットワークのLAN,WANの話だったので、今週はプロトコルを中心に説明する。

CSMA/CD方式

まず最初に、Ethernetの基本的な方法であるCSMA/CD方式について説明する。 基本Ethernetはバス方式なので、だれかが通信していれば、他の人は通信ができなくなる。 見かけ上、複数人数が使うために、パケットに分割して送ることで、Multiple Access が 実現できていることを説明。Ethernetではバス制御の管理者に相当する機器は存在しないため、 通信機器はバスが空いていれば使うのが原則(Carrier Sense)、しかしバス空きの確認と、 バスにデータを出すタイミングは時間差があるので、空いていると思って信号を出しても、 他の機器と競合(衝突)を起こすかもしれない。だからこそ、通信で衝突が発生したか把握する必要がある。(Collision Detect)

Ethernetでは、バスが空いていれば信号を出すという方式から、 1本のバスに大量の機器がつながることはできない。 だからこそサブネットに分割する必要がある。 このため、通信するときには、通信相手を区別するためのIPアドレスが割り振られ、 ネットワーク番号と、ホスト番号の組合せで、サブネット外の通信と、サブネット内の直接通信が 区別できる。

TCP/IP

IPアドレスは、現在IPv4という32bitが主流。IPv6という128bitのアドレス方式も模索されている。 基本、通信は相手IPアドレスと自分のIPアドレスにサブネットマスクを論理積でかけ、 取り出されたネットワーク番号が同じであれば、残りのホスト番号を使って直接通信を行う。 ネットワーク番号が異なれば、ルータに中継を依頼する。(Internet Protocol)

パケットを細切れにしてIPプロトコルでの通信では、途中で一部のパケットが消えたり、パケットの到着順序が混乱してしまう。このため、TCPプロトコルによって、再送やパケットの並べ替えを行うことで、信頼性の高い通信をつくる。このTCPとIPによる通信が基礎となり、一般的にTCP/IPと呼ばれる。

DNSとドメイン名

IPアドレスによる通信相手の指定は、メカニズムは単純だがアドレスを覚えるのは困難。 このため、コンピュータに名前をつけて、アドレスを調べられるようにする。 この名前はドメイン名と呼ばれ、Domain Name Service(DNS)は、この名前とアドレスの番号を 調べたりするサービス。

WWWとメール

サービスを提供するサーバでは、複数の通信プログラムが動いている場合、 その相手を区別する必要があり、ポート番号と呼ばれる。 インターネットの通信では、プロトコルとポート番号が対応付けられており、 WWW(http)では80番、メール(SMTP)では25番といったようになっている。 WWWでは、"http://ドメイン名/ファイル名" のようなURLが使われるが、 先頭のhttp:のスキーマ欄で、ポート番号が80番、ドメイン名をDNSによって調べ、 相手のコンピュータのIPアドレスが判明し、通信が始まる。 HTTPでは、ファイル名にあたる部分を相手サーバに送り、その返事のHTMLファイルを、 ブラウザがそのタグの文法に沿って文字や絵をレイアウトして表示する。

データベースの設計

データベースの設計方法として、正規形の説明を行う。 テスト範囲としては、前週のSQLまでとし、テストはA4用紙1枚の資料持込可とする。

適切でないデータベースを例にしながら、更新不整合が発生することを説明する。 (不整合には、修正不整合・挿入不整合・削除不整合がある。) この不整合が発生しないデータベース(表)を作るためには、どうすべきかを解説。

ERモデル

不整合が起こらないようなデータベースとするには、実体関連にモデル化を行う。 実体・関連には、属性(attribute)が付随し、実体を長方形、関連をひし形、属性を楕円で表現する ER図を描く。

学生や教員といった実体は、人という汎化した視点であれば、識別番号と名前の属性で 表現できると意味で、共通である。人を学生という視点で特化した先に、学科名や学年といった 属性を持つと考えられる。こういった汎化階層は、オブジェクト指向と同じ。

実体の中には、他の実体と関連を持って初めて意味を持つ実体もある。 関連先の実体が消えれば、存在自体が無意味になってしまう実体は、弱実体と呼ぶ。

正規形

不整合が起こらないデータベースを構築するためには、様々な条件が存在する。 その条件を満たすデータ形式になっていることを、××正規形と呼ぶ。

第一正規形は、全属性が単一の値である原子値であるもの。

データを1つに絞り込めるデータ項目は超キーと呼ぶ。 必要最小限に厳選された超キーは、候補キーと呼ぶ。 候補キーで、管理上都合のいいものは主キーと呼ぶ。 属性の1つが決まると、他の属性も1つに自動的に絞り込まれる場合、 従属関係があるという。 候補キーに、非キー項目が従属する場合、完全従属と呼ぶ。 候補キーの一部が、非キー項目が従属するものは部分従属と呼ぶ。 部分従属がなく、非キー項目が候補キーに完全従属する場合第二正規形と呼ぶ。

非キーデータ項目A,Bの間に従属性があり、候補キーからAに従属性がある場合、 推移従属性があるという。 非キー・データ項目が、候補キーに完全従属し かつ 推移従属性がない場合第三正規形と呼ぶ。

不整合の発生しないデータベースにしたければ、第一正規形となるように、第二、第三と それぞれの正規形の条件を満たすように、ER図を書き換えていく。

B木の説明

2分木の応用ということで、式の表現などの説明を行ったが、 3項演算子などがでてくると、2本の木という枠からはずれてくる。 この延長として、B木の解説を行う。

B木の基本は、N-1個のデータd[]と、N個のポインタp[]から成り、 di-1と、diの間の値は、i番目の枝piの先に保存する方法。(以下の図はWikipediaより引用)

// BTreeの宣言の例
#define SIZE 5
struct BTree {
int  size ;                  // 1つのノード内のデータ数
int  data[ SIZE - 1 ] ;      // ノード内のデータ
struct BTree* next[ SIZE ] ; // 次のBTreeへのポインタ
} ;

実際のプログラムの概念を説明し、実コードは示さなかったが、 ノード内の検索などを説明する。

B木は、広く利用されており、データベースエンジンでは、B木を拡張した、 B+ などを利用している。

データベースの説明の延長として、最近普及しているOracle,MySQL,PostgreSQLなどの 事例を紹介したり、Linux+Apache+MySQL+PHP(LAMP)などの用語を簡単に紹介する。

携帯向けメールを速く確実に…

ニュースサイトを見ていたら、広告記事にて 『「携帯向けメールを速く・確実に送る7か条」2010年度版、無料配布開始』 というものを見つける。 緊急連絡システムでも、SPAM発信元と疑われないようにと、 配信メール数を制限しながら、送ったりと、色々と工夫が必要だったりする。 無料と書いてあるし、申し込みフォームより登録した。 さて、記載されたテクニック、簡単に使えるといいのだが… 『有料サイト××を経由してメール出せ…』といった記事ばっかりだったりしないよな…

追記:この会社KLab様より、先ほど資料を送付したとの連絡を受ける。 簡単な状況も聞かれたけど、自分の知らないテクニックを勉強したかったと伝え、 資料を待つことにする。 電話を切った直後に、違うおねぇさんから、間髪をおかずに電話がかかったのが笑える…

ブラック会社に勤めてるんだがもう俺は限界かもしれない

担任をしていて、就職にむけた意識づくりということで、OB講話だったりを企画したりしている。 先日も履歴書をテーマにHRを行った。 この不景気の就職難からすれば、「就職は甘くない」としつこく説明したい状態。 さて、この『ブラック会社に勤めてるんだがもう俺は限界かもしれない』という映画を 紹介しておこう。

ストーリーは、元ニートが就職したけど、 有名企業のはずだけどサービス残業あたりまえ、 仕事の量はハンパない(通称『デスーマーチ』)。 こういうネタを、2chの記事の実話を元に映画化したもの。 就職を控えた人には、アクが強すぎる作品の可能性が高い。 でも、情報系ではデジタル土方・5K職場という言葉もささやかれたりと、変な夢を持たれても困るしなぁ…

3EIインフルエンザで11/24~27学級閉鎖

この3連休の間に、ボチボチと新型インフル感染の連絡が担任学生より届いていた。今日は、昨日から発熱で今日診察という学生さんより、「新型でした」との連絡が入り、 一度に5名の発症者数となってしまった。クラスあたり1割の4名の時点で、学級閉鎖の 方針より、早々にクラス学生に学級閉鎖の説明を行う。

通常の時期であれば、学生も気軽に休みと、体調不良の学生をよそに喜ぶ所かもしれないが、 来週月曜より後期中間試験であるため、「困る」との意見が多発。 かといって、授業を続けることもできない。

1週間前であるため、明確なテスト範囲が示されていなかったり、配布資料が不足したりと いう状態もあった。ということで、私自身はネットワークなどの取り扱いは慣れていることもあり、 授業担当の先生に配布物や連絡情報を、Wikiページに記載し、 緊急連絡網にてそのページをみてもらう対応をとる。他のクラスの先生は、連絡大変そう…