循環リスト
OS におけるプロセス待ち行列などは、最後のデータの次は先頭から再び巡回するといった 利用が多い。単純リストでも、末尾に NULL をいれずに、先頭のデータへのポインタを入れて 循環リストにすれば、『巡回』操作が簡単になる。
FIFO の様なデータでも、循環リストを使えば、書き込みポインタと読み出しポインタを 1つの変数で管理できるので便利。
双方向リスト
単純リストは、シーケンシャルアクセスしかできないので、『1つ前』でさえ困難。 テキストエディタでは、カーソル上下移動などの際に、『1つ前』の参照は多い。 双方向リストにすれば、1つ前参照も簡単になる。
双方向リストを使ったエディタでは、先頭行や末尾行の利用頻度も高い。 しかし先頭行ポインタと末尾行ポインタを別に管理するのは、面倒。 先頭行のセルと末尾行セルを循環リストにして『双方向循環リスト』にすれば、問題解決。
2分木
2分探索法の説明のあと、イメージ図で2分木を説明しただけ。 後期最初にもう一度説明が必要だろう。 循環リストのデータ挿入あたりを出題を匂わせる。 昨年度と比較すると、リストによる集合演算のネタを説明していない。 出題の前置きできちんと説明すれば、集合演算もテスト範囲には十分だろう….