2分探索法の処理時間の見積もり
コンピュータで2分探索法で、データ100件で10[μsec]かかったとする。
データ10000件なら何[sec]かかるか?
解答
2分探索法なので、処理時間はO(logN) であり、T(N) = Tα+Tβ✕N で表される。
T(100) =10μsec = Tβ✕ log 100
となる。ここで、logの底は、底変換の公式を使うと、底の違いはTβ に含めて考えればいいので、今回は10を底にして考える。
10μsec = Tβ ✕ log10100=Tβ✕2
Tβ=5μsec
よって、
T(10000) = 5μsec✕log1010000=20μsec
処理時間の式をオーダ表記
の処理時間を要するアルゴリズムを、オーダー記法で書くとどうなるか?
解答
ここで問題となるのは、 との値が、Nが巨大な値の時にどっちが大きいかが問題となる。
そこで、それぞれの値を分子分母にして N→∞で、∞に拡散するか、0に収束するかを判定すればいい。
ここで、ロピタルの定理より、分子分母をそれぞれ微分すると、
よって、分子の方が巨大な値になるので、この処理時間は、で表せる。