前期中間以降は、ファイルの入出力の講義が中心になるけど、 最も共通の知識として「OS寄り」な部分を説明となるので、 OSの歴史として説明を行う。
古くはOSを起動するときのモニタであり、 次の8bitパソコンの時代では、 BASICがOSの役割を担っていたことを説明。 その後、16bit CPUの出現で Intel 8086 がIBM-PCの OSとしてMS-DOSを紹介。 その後、Apple社のMacintoshのGUIに触発されて、 Windowsが開発された点を説明。 しかしながら、この時代までは、「シングルタスク・シングルユーザ」のOSであった。
この後、Windows/95 あたりでインターネットの普及が起こるが、 このあたりから32bit CPUの普及がはじまる。 32bitCPUでは、メモリ保護機能が実装され、「マルチユーザ・マルチタスク」のOSが 普及していく。 IBMのOS/2に始まり、Windows NT,2000と開発されていく。
これと並行して、汎用機の世界では、マルチタスク・マルチユーザの取り扱いでは、 Multics というOSが作られるが、ミニコンで使うために規模を縮小した unix が開発される。 unix は、研究機関のBSD系,企業でのSystemV系と分かれて開発がすすむが、 その中で、教育用のMINIXに触発され、Linux が開発され、オープンソースの流れのなか、 サーバ分野で普及していく…
この話の中で、「ハッカー」とは「コンピュータの世界で崇拝される専門家」であり、 「コンピュータの犯罪者」は「クラッカー」だよ…といった説明も行う。