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緊急連絡システム」カテゴリーアーカイブ

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豪雨警報の連絡の観察

昨夜の豪雨警報がどのように伝わったかをメールの送信履歴で追いかけてみた。

2006-07-18-emc-career.GIF

グラフの内容

このグラフは、上半分がキャリア別に送信した単位時間(5分)毎のメール送信件数と、 下半分が緊急連絡の送信の件数 (市や学校が発信した回数) 。

遅配の発生状況

キャリア別の送信件数と、緊急連絡の送信件数のピークはほぼ一致しており、 大きな配信遅延は少ないと思われる。 メールの発送待ちのメール件数を観察したグラフ(下記)では、 16:30〜21:00 までの間、ある程度発送待ちが溜っている。 この時間帯では、緊急連絡の発信数の山と,DoCoMo,au 宛の送信メール数の山が 時間帯で一致しているのに対し vodafone 宛の送信メール数は、17:30〜19:00 まで 一定数で分布している。このことから vodafone 宛では、配送遅延が発生していたと 思われる。 この状況は、 2006/06/06 の不審者情報の連絡状況 での遅配の状況とも一致する。

2006-07-18-emc-queue.GIF

防災本部からの配信とのずれ

最初のグラフ中の赤線は、防災本部からの発信があった時間である。 この時間と発信数のピークをみると、連絡の1時間ほどの間に、各学校の判断で 保護者に連絡が行われていると思われる。 (ただし防災本部からの連絡とは別に各学校の独自判断での情報発信も含まれる)

メールの送信にかかる時間の変化

緊急連絡システムでは、大量のメールを送信するために、 携帯などのキャリアから迷惑メールサーバと疑われて発送が遅延する場合がある。 その確認のために、5分間毎のキャリア毎の送信完了メール数をカウントしてみた。 FN ちょうど6/5に不審者出没で大量メールが発送されたので… /FN

送信完了数のキャリア別推移 このグラフは、5分毎の送信完了のメール数を積み上げグラフ化したもの。 17:40頃に、各学校の連絡送信が重なり、5分間に最大600通近くを送信している。 18:00頃,18:50頃のグラフに、vodafone 宛の送信の山が他のキャリアと比べ、 遅れているのが解る。

考察

よって、このグラフから見ると、 送信数は 途切れた山 になっている点から、顕著に 迷惑サーバ扱い を受けていないと思われる。
FONT SIZE -1 # 送信制限を加えられ、配信遅延が発生していれば、なだらかな山が長く伸びると予想される。
これは、各学校の管理者宛に送付されたメールを各学校で配信するタイミングが分散するため、 大きな送信ピークが発生していないと思われる。 送信履歴を確認すると、 17:40〜17:50までに8校が送信作業を行っている。 その後の送信数の変化を見ると、18:00頃まで送信が続いている。 このことから、送信完了までに 10 分程かかっていることが解る。

現在、市からの配布を各学校が再配布する際の操作の簡単化のために、 モデレータ送信機能 FN 市からのメールを各学校管理者(モデレータ)の携帯に配布し、配信を認められれば、 送付を受けたメールの内容をそのまま保護者に配信する機能。 /FN の実装準備が終っている。 この機能が利用されると、各学校での配布の作業が単純化されるため、 配信タイミングが重なることが懸念される。 モデレータ送信機能の利用が始まったら、また検討の必要がでてくると予想される。

越前市にてシステム稼働

今日、越前市奈良市長の執務室にて越前市の教育機関向けの 緊急連絡システムが正式に稼働となり、マスコミ関係の方への説明と、 実際に送信する所の取材に立ち会いました。

マスコミさんへの簡単な説明の後、奈良市長が教育機関への情報発信と、 代表して集まった教育機関の方がその連絡を受けて、保護者に再配布と いった作業を行いました。

こちらとしては、アクセスが集中してトラヒック溢れ(しないとは思うけど) などがどうなるか、パソコンを開いてモニタリングしていました。 実際には市長からの正式稼働のお知らせでもあり、保護者に再配布を 実施しない学校や、連絡が学校のメールアドレスに届いていて FN 市側も連絡先に学校関係者の携帯メールアドレスの登録を増やす予定だそうですが… /FN も、 メールを読むまでのタイムラグなのか、一度にトラヒックが高まる 様子はありませんでした。特徴的だったのは vodafone は配送待ちに 残っている時間が長かったです。internet からのメールを受けるサーバの 能力の問題なのか、迷惑メール対策で大量のメールを投げて来るサーバを 危険視して、配送をわざと遅らせているのか….

2006-01-25-00.gif

こちらとして心配していた、大きなトラブルはなく、 無事正式サービス開始となりました。

越前市より配信されたメール

Subject: [EC:5] テストメール
Date: 2006-01-25,09:09
From: 学校教育課緊急連絡網
Reply-To: emc-xxxx@xxxxx.fukui-nct.ac.jp
X-EMC-NO: 5
X-EMC-GROUP: 同報グループ
X-EMC-SENDER: 越前市長 奈良俊幸
(越前市では安全・安心情報を地図に集約しています。
http://www.city.echizen.lg.jp/i/)
X-EMC-COUNT: 154
★学校教育課緊急連絡網(末尾注意)
緊急テストメールをお届けします。幼い児童をねらった悪質な事件が相次いで
起きていることに、非常に心が痛みます。“みんなが保護者”になることで、
子供たちの安全を守り、安心できる越前市を目指して行動を起こしましょう。

緊急連絡システムをオープンソースで公開

緊急連絡システムをオープンソースで公開

以前より地域貢献ネタとして作成していた、 緊急連絡システムのプログラムをオープンソースとして公開する。 公開にあたり、プログラム中の設定ファイル内に書き込まれていた、 ホスト名を、PHP変数 $_SERVER[‘SERVER_NAME’] 等の変数を積極的に利用し、消す。
# 人為的に、緊急連絡システムが攻撃を受けないようにするため。

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