メールヘッダ
メールを出すときには、宛先やタイトルや本文などの情報がついている。
From: foo@bar.jp 送信元のメールアドレス To: hoge@piyo.jp 送り先のメールアドレス Cc: hogehoge@bar.jp 送信内容を確認してもらうためのコピーの送り先 Bcc: hogefuga@bar.jp 送信相手にコピーしたことが見えないように送る時 Subject: 会議の議事録 メールのタイトル Date: 2019年 1月 9日 12:34:56 メールを送った時間 本文 -- 署名
送信相手に届くメールでは、上記以外にも様々な情報がつけられる。これらの情報を見ると、迷惑メールか確認することもある程度可能となる。
Received: from 送信元 by 受信サーバ Reply-To: 返信する際の送り先 Return-Path: 送信に失敗した時に送り返す先 DKIM-Signature: メールサーバの公開鍵署名 Received-SPF: 送信元のDNS情報など
spam
メールでは、送信時に送信者の認証をしないので、送信元の名前を偽ってメールを送ることが簡単にできる。このため、広告目的、ウィルス感染目的にメールがよく使われる。こういったメールは、一般的に spam と呼ばれる。
イギリスのコメディグループ・モンティパイソンが、コントの中で、しつこくspam,spam,spam,spam….と、騒ぐ様からspamと呼ばれるようになった。大文字のSPAMと書かないこと。(ランチョンミートの缶詰)
なぜspamが届くのか?
たぶん、メールを利用していると、誰でも spam が送られてきた体験があるはず。でも、自分のメールアドレスがどうやって、送信元に知られてしまったのだろうか?
インターネットで企業などでメールアドレスを記入して、そこから情報が漏れたのだろうか?実際、企業がクラッキングに会い、情報漏えいの場合もあるが、一般的には、“aaa”さん、”aab”さん、”aac”さんといったように、文字列の組み合わせを順次組み合わせてユーザ名を作って送っているだけである。当然、このような方法では、宛先不明のメールが発生するが、迷惑メールの送信業者はそんなことは気にしない。ただし、大量の迷惑メールを送ると、インターネットの接続業者に目をつけられてアカウント停止となるため、ウィルスに感染させたパソコンを遠隔操作してspamメールを送るのが一般的である。このため、以下のことはしないこと。
- 迷惑メールの送信元に抗議メールを送らない。(From欄にメールアドレスを勝手に使われる場合がある)
- “I Love You”とか”くじに当選しました”といったメールはその時点で怪しい。
- 怪しいメールを開封しない。(ウィルスなどが添付されている場合がある。)
- メールの中のリンクをクリックするのは危険。(有名企業名を偽って怪しいサイトに誘導される可能性)