卒研発表の感想(卒論の構成)
今日は卒業研究の発表会。
最後に講評をするんですが、以下に私が話した内容を改めて記載します。
論文の書き方
卒研発表会では、教員は合否判定にポイントをつけていますが、 参加している5年と4年の方にも、ポイントをつけてもらっています。 この結果は、卒業式後の謝恩会にてベストプレゼン賞として、 表彰しています。
この結果は、担任の先生がまとめていますが、教員の評価ポイントと 学生さんの評価ポイントを比べると、 ポイントレースのトップ集団はほぼ同じです。 でも、ポイントレースの第2グループには、教員と学生の評価で、 おおきく値が違う人がいます。
卒研は、様々な成果でできています。
- 公開されている既成研究の成果
- 昨年までの卒業研究の成果
- この発表者の成果
発表の中には、 (1),(2),(3)の違いをうやむやだったり、 話の順番がまざっていて、解っている先生によっては 「学生さんが見ると評価が高かったかもしれないけど、 本人の成果はなんだったの?」と、イライラしている場合もあります。
当然、うまい発表の人は、既成研究の成果や過去の卒研の成果を交えながら、 その人の成果がわかりやすくまとめられていたりすると「さすがHくん!」 って思っています。
この辺は、卒論の書き方にも関係します。 論文は、1章で総括を記載し、2章に(1),(2)の既知の技術についてまとめ、 3章に本人の成果(3)をまとめます。そして4章でその内容を考察し、 5章でまとめ…です。 卒研の発表の前には、他の卒研室の学生さんの卒論の査読をしますが、 この辺が曖昧な論文も見受けられます。
イライラした人の論文は、正しい論文のまとめ方に沿って書き直すと、 3章と4章が薄っぺらいものだったりします。 ということで、今後論文やレポートをまとめる際には、 自分の成果を十分にだした上で、 章立てで記載する内容には注意をしてほしいと思います。