基本情報技術者試験の解説より…
H22秋の基本情報技術者試験の問題の解説サイトをみていると、 情報構造論の出題ネタにも使えそうな出題がチラホラ。 通常の私の出題傾向とは違うけど、アリかもな…
中学でのプログラムによる計測・制御
例年夏休み最後の時期に技術系高校の先生を対象とした、 制御関連の実習中心の講習会ということで、H8を使ったライントレース(H20),Arduinoをつかったライントレース(H21)と協力してきた。 次年度も引き受けるお話になっているけど、 H22年度は、中学校の技術家庭科の先生も含めた講習会を実施できないかとの依頼で、 以下のような講習会(案)となった。
【講座名称】 | B712 中学校 技術・家庭科(情報技術) ~極めよう!プログラム計測・制御~ B731 高等学校 産業教育 ~授業で役立つマイコン制御を利用した教材づくり~ |
【講座期日】 | 平成23年8月24日(水)、8月25日(木)の2日間 |
【受講対象】 | 中学校技術科教員、高等学校専門学科教員、実習助手 |
【受講定員】 | 中学校:8名、高等学校 12名 |
【研修目標】 | (中学校) 制御用マイコンを使って模型制御などの基礎を習得 し、 必修となったプログラム計測・制御の知識と技術を習得する。 (高等学校)制御用マイコンを使って模型制御などの基礎を習得 し、 授業等に使う教材を製作する。 |
【研修内容】 |
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【研修会場】 | 福井工業高等専門学校 |
【備考】 | 中・高合同で実施する。B731(高等学校)は、初任者研修を兼ねる。 |
中学校の「プログラムによる計測・制御」とは?
んで、新しく中学校の先生も対象とすることで、依頼元の教育研究所さんからは、 プログラム言語がBASICで習っている…とのお話があり、できればBASICという 要望もあるけど、ArduinoでわざわざBASICというのも変だし、やっぱりそこはC言語。
ただ、中学校の技術家庭科ではH24年度から「プログラムによる計測・制御」が 始まるとのことなので、内容をしらべてみた。
新学習指導要領・生きる力 第2章 各教科 第8節 技術家庭 第2 各分野の目標及び内容 [技術分野]-2内容-D情報に関する技術 (3) プログラムによる計測・制御について,次の事項を指導する。 ア コンピュータを利用した計測・制御の基本的な仕組みを知ること。 イ 情報処理の手順を考え,簡単なプログラムが作成できること。 別資料によれば、 計測・制御システムは,センサ,コンピュータ,アクチュエータなどの要素で 構成されていることや,計測・制御システムの中では一連の情報が プログラムによって処理されていることを知ることができるようにする。
基本、ライントレースであればどれも体験できることだけど、 指導要領の別項には、 「(1)のアについては,情報のディジタル化の方法と情報の量についても扱うこと。」 との記載もある。 なので、求められていることは違うかもしれないけど、 ちょっとA/D変換や量子化の説明を増やしてみようかな…
関連の先生の教育系の発表資料をみると、 順序を覚えさせることが中心のシーケンス制御と、 電子回路でのセンサーと関連させたフィードバック制御の違いといったネタもある。 ライントレースの実験の前に、『自走ロボットを指定距離進んで、指定角度方向を変えて…』 というシーケンス処理っぽいプログラムを書いてもらって、フィードバックが無いとダメという 話を強調するのもありかもしれない。 動いている途中でタイヤがスリップとか、電池がヘタルとか、何か別のものがぶつかるとか…の 外乱なども交えながら…