作品発表会
以下、悪い点をリストアップした辛めの個人的な講評を示すが、 全体として、昨年度に比べればどれも完成度が高く、苦労が伝わってくる。 問題点ばかりを記載しているが、実戦経験が少ないことを考えれば、 けっして悪い評価をしている訳ではない。 プレゼンテーションの経験を積むという点では、良い経験になったはずだし、 思ったより堂々とした発表者ばかりで気持の良い発表会であった。
シャBON!(プロコン課題部門)
シャボン玉の面白さ=ファジーさを説明の中にいれたほうが面白い。 光センサーの前にもう少し丁寧に全体像を説明した方がいい。 加速度の積分。加速度ICの説明があったほうがいい。 他のセンサー系の案と比較した時の利点欠点などを比較。 積分の話では一定時間毎に加算処理を行うことを説明すべき。 本選では、デバイスの説明はもっと簡略化すべき。
本選では、シャボン玉のシミュレーションが本システムの売りなので、 シャボン液の減り方、大きさ、吹く速度、周囲の風等の関連性をもっと説明すべき。 グラフィックエンジンなどの開発環境の説明もあっていいかも。 デジタル movie の撮影したものをつけておく。
敵への風の影響だけど、どんな風が吹きそうという予測させるための表示が必要かも。
ケータイで育児日記
前置きで、背景が魅力をもっと語れたはず。 発表原稿がアニメーション小出しなのが残念。 技術的な内容の全体像・データ管理などの具体的な説明があると良かった。 動作画面の実演で発表のテンポが間延びぎみだけど、雰囲気は伝わったかな… だけど『育児日記』としての実用性を語れていなかった。
仮想株シミュレーション
発表資料のフォントが小さい。 変更点の説明は、全体像の説明が無いままでは、意味不明になってしまう。 株価とデータがどのように連動するのか説明が欲しい。 株の現実に則した変動の再現性が弱いかも。 当初は他学科学生さんとの共同作成予定であったのを、 実質1人で開発したという点では努力が伺える。
デジタル世界の住人になりたくて
最初に全体構成が説明されている点で、導入説明は解りやすい。 具体的なデータを交えているため、各部はそれなりに解りやすいが、 データの流れの説明と全体構成が連動していると解りやすかった。
右手をご覧ください。(プロコン競技部門)
ルールの説明が解りやすかったが、何がルールとして有利なのかといった点を、 説明に交えてあると良かった。 入力部で、入力ミスに気づいた時の対応は、1手前までみたい。 静的評価関数の重みの決定方法の説明が無かった。
カメラ付き戦車
発表資料に図による構成図があれば良かった。 機材選定の理由・説明が欲しい。L-Card+ はワンチップCPUとも言えない… コントローラ側は、Visual C++ でなく Java でも良かったのか? 簡易言語による自動操縦プログラムについては、どういう方針で取り組んでいたのか、 ダメならその難しさ等の説明が欲しかった。
FLASHゲームコンテスト
図中の文字フォントが小さい。 作ったゲームのルールと目標を先に説明すれば、もう少し解りやすかった。 説明の喋りは滑らかで Good だけど Draw ソフトの『操作』説明中心なのは NG. Power,Speed,投的距離の関係をもっとシンプルに説明を。
植物育成ゲーム
作っている裏方作業を見ていて、セッションの管理は真面目に作ってある。 発表では、なにげなく状態遷移図やデータの説明などが丁寧に説明があった。
全体講評
- パワーポイント資料で、アニメーションでの『ネタの小出し説明』は、 全体の見通しが悪いので『最小に!』
- プログラミングも要求された訳だから、 内部データがどの様に他のデータと関連しているのか説明がないと、 どういう動きをするのか説得力が薄くなる。
- 複数人数での説明だから、どの説明がいつ出てくるか解らない。 だから説明の順序を先に紹介しておくと良かった。
- どの説明も、最初に全体像を解らせるための説明が弱いため、全体像が伝わりにくかった。
- プロコン等では明記が示されている、プログラミング環境,実行環境の説明が無かった。
プロコン:オシロスコープデバッグ
プログラミングコンテストでのシャボン玉シミュレーションの課題用の 加速度センサーを用いたコントローラの製作で、どうもうまく値が取れないというので、 デバッグのお手伝い。 後かたづけをしてくれているのはいいが、再びプローブを取ってくるのが面倒なのか、 オシロスコープなどを常に繋げて動作確認という認識は少ない。 オシロスコープを接続すると電源の間違いが早速みつかる。 それでも動きがおかしいので、割り込み処理の前後に未使用出力ポートに、ON/OFF処理を 追加し、その出力ポートの波形をオシロスコープで観察。 この結果、予定しているタイミングで割り込みが発生していないことがわかる。 よくよくいろんな場所にポートON/OFFを書き込み波形観察をして、 タイマ関係の信号の接続間違いが見付かる….
オシロスコープデバッグをしていると、学生時代のアルバイトを思い出す。 Z80 CPU ボードのデバッグで、未使用ポートにON/OFFを書き込み、 ポートにクリスタルイヤホンを接続し、 音程を聞きながら思った処理が起動されているか確認したもんだ…
アランケイのインタビューと Squeak を試す。
リンク先記事にて、アランケイの考えるコンピュータの考えが面白い。 その中で彼が教育用に注目している Squeak があったので、試してみる。
スクイークランド
Squeak は、Smalltalk の発展させた言語だったはずだが、リンク先の環境を見ていると、 子供の使える Script 環境という意味で、別の発展をしているように思える。 Squeak をインストールすると、ブラウザ内で実行もできて面白い。 しかし、イベントを組み合わせてプログラムを作る部分では、GUI 操作が中心になり、 プログラム言語としては….だなぁ…