グラフィックス(GrWin)の導入
プログラミング応用にて、グラフィックスの説明。 MS-Visual-XXXXは、オブジェクト指向前提の環境だし、機能が豊富すぎるため、単純明快な グラフィックス環境が欲しいので、GrWinを使っている。 しかしながら、この最近GrWinの情報を探しても、福井高専関係者のページだけになってきた。 そろそろ、グラフィックス演習の環境としては変更が必要かもしれない。 しかし、C言語のベースだけで理解ができる環境って、あんまり無いのが実状。
授業では、他のグラフィックス開発環境の紹介をしたあと、 GrWinを使ったサンプルプログラムの実行を行う。 基本、線を引く・座標系の理解を中心に説明を行い、詳細な説明は避ける。 原点移動と拡大による関数グラフと、媒介変数関数のグラフ(リサージュ)を演習とした。 来週より、座標系の移動・拡大・縮小・回転を理解してもらう予定。
今週は「公開授業週間」ということで、他の先生が別先生の授業見学をして、 授業方法の改善に役立てようという週間。ということで、同期の先生の見学を受けた。 演習なので、かっこよく分かりやすい授業風景とはいかなかったけど、 「声の大きさ」だけは毎度ながら自慢できるところ。(それしか良い所はないかもしれんが…)
2009年12月13日(第142回)
- ゲスト flex五十嵐さん、サンタクロースさん
- 2009年最後の誠市が開催されていました
- 英語の囃子 第22回 吉田三先生、電子情報4年丸山さん
英語の桃太郎を読んでみよう
eng091213.mp3 - 学生のサイコロ初詣決定!
サンタクロースさんがいらっしゃいました!
ふくいソフトウェアコンペティション2009入賞
ふくい産業支援センター主催、福井県IT産業団体連合会共催による、ふくいソフトウェアコンペティション2009において、下記のように小林君が入賞しました。
- 小林 貴也『MusicAR』、ソフトウェア奨励賞
HUBの突然死
仕事中、何の予兆もなくネットワークが切れた。 ping打ってもルータが反応しないので、無線LANルータを疑ったけど、 回復せず悩んだけど、HUBの1つが消えている。 しかも、電源付近かしらないけど、プラスチックが焦げている…. 触ってみても、冷たいし昼食時にぷっつんしたんだろう。
ということで、他の先生に暫定でHUBを借りて、ひとまずつなげる。 ただでさえも、部屋の中が5port-Gigaやら8port-100BASEやらが混在して、 ネットワークが分かりにくいので、16port-Gigaを発注しよう。 納入までは暫定配線で、100の下にGigaとかあるようにも思うが、今はやめておこう。
緊急連絡システムの障害対策
緊急連絡システムも2006年度からの運用開始で、まる4年を経過した。 大きなトラブルもなく運用を続けているが、パソコンの減価償却期間(一般的に4年~5年) を考えると、そろそろ故障が発生してもおかしくない。 現在、システム的にはメインサーバはRAID1(ハードウェアRAID)により2重化してあり、 さらにバックアップ機が1台待機で並行運用している。 2台が相互にデータファイルもコピーしあって、それなりの安全対策がしてあるけど、 HDD故障やPC自体の故障となると、そろそろ対策が必要。
そこで、校長裁量経費にて、新しいメインサーバを構築し、現有メインサーバを待機マシンと すべく機材を購入した。NASも1台接続させておき、フルバックアップ&差分バックアップを とる予定。ということで、今からマシンのセットアップ作業。といっても、いつものDebian インストール作業なんだけど….
データベースの設計(概念/論理/物理)
テストの返却を行った際、SQLの実行結果3-3で×とした回答で質問があった。 授業後に確認した所、指摘のとおり採点が間違っていた。 ということで、該当問題のスキャナ結果を確認し、2名の採点を+7点の修正を行った。 (SQLの実験環境でも出題内容を確認したが、指摘のとおりの結果であった)
JABEE実施より、個人的に全回答をスキャナ保存してあるので、返却後でも 採点の見直しができるので、助かった….
SQL実験環境にLoginし、バッチ処理のEX_Insert_Dataで、テストの出題データの登録、 EX_Queryで、設問3-3のSQLを実行する。
データベースの概念設計
データベースの概念設計にあたり、トップダウン設計/ボトムアップ設計を説明する。 この説明の前に、最近の設計手法のオブジェクト指向設計ということで、UMLなども紹介する。
トップダウン設計では、「対象業務の記述」に基づき、実体を抽出し属性や 曖昧なものを排除したりする。関連の抽出でも同様に行い、実体・関連・属性の見直しを行って 最終的な実体関連図(ER図)を作るまでを紹介。
ボトムアップ設計では、「実際に業務で使用している帳票」を使いながら設計を行う方法を説明する。帳票の内容は模式図に書き表し、レベル付け結果よりグループに分ける手順を説明し、 これより第一正規形の条件を満たすものとする。 次に、従属関係にある物を見つけ出し、データグループを分解し第三正規形の条件を満たすように、実体・関係を整理する。 最終的にトップダウン設計のER図と、ボトムアップ設計のER図を照らし合わせながら、最終的なER図を完成させる。
データベースの論理設計
関係モデルが完成しても、実際の業務の整理として、処理のタイミングや参照・更新の頻度、処理時間などの制約を確認する。実際のアプリケーションでは、直積計算の負荷を考え、 テーブルの統合や分解などを行うことを説明する。
データベースの物理設計
データベースの物理設計として、 ディスク容量やメモリ容量、ログサイズ見積もりを行う必要があることを説明する。 ディスク容量の見積もりでは、一般的なデータベースでページ構成がどうなっているのか 例を元に紹介し、教科書記載の容量見積もりの意味を説明する。

あくまでも一般的なデータベースでのページレイアウトであり、データベースシステムが変われば、この辺のレイアウトも違ってくる。ポイントは、データ更新で実データ移動が頻発しないように、隙間を作るという工夫がされている所。
情報スキルとして欲しいもの
slashdot にて、「Word/Excel が使えない若者7割にも上る?」 という記事が盛り上がっている。電子情報の学生であれば、レポート作成もあれば、 Word/Excelはあるいみ当たり前。 あえて言うなら、Microsoft 製品は高いし、OpenOfficeでいいけどね。 キー入力さえできれば、後は直感でそれなりに使いこなす人がほとんどだろう。 だから、「7割使えない」と書いてあれば、信じられない…という感想。 丁度、専攻科の実験の学生さんとの雑談もあったし、あえてネタを広げてみよう。
個人的には、卒研の発表などで絵を貼り付けてある時に、 Paint で描いてドットのギザギザが目立つ絵を見ると、 もう少しキレイにパソコン使えよ…と思ってしまう。 だから、お絵かき=Paintだけ…という人を見ると、『使えないヤツ』フラグが立ってしまう。 PowerPointでも図の挿入とかは使いこなして欲しい。 んで、図の機能を使っていても、 グリッドずれまくりの絵も見苦しい!!
プログラミングでも、インデントずれまくりだったり、コーディングルールが無いものは、 瞬間で「こいつのプログラムはあてにならん」と判断するし、その直感はあまりはずれない。 やっぱりきちんとプログラムを書けるヤツのコードは、1mさがって見てもなんかキレイ…。
あと、自分の場合ドキュメントが手抜きだったりする反動で、コメントはそれなりに書く。 だからこそ、テキストだけのプログラムの中でも、 図や表を交えて説明すべきときもあるから、コメントでアスキーアートも駆使する。 ということで、コメント書き方の上手さも「使えるヤツ」の判定フラグだったりする。
以前、OBが遊びにきて、コーディングルールについて語り合った。 企業経験の短い自分としては、下層コーダに合わせたコーディングルールは、 「クソ食らえ」ではあったりするが、だからといって『自分のコーディングルール』を 理由込みで語れないヤツも寂しいと思う。