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クイックソートと選択ソート

データ数 N = 10 件でソート処理の時間を計測したら、選択ソートで 10msec 、クイックソートで 20msec であった。

  1. データ件数 N= 100 件では、選択法,クイックソートは、それぞれどの程度の時間がかかるか答えよ。
    • TS(10)=Ts x 100 = 10msec よって Ts = 0.1msec
      • 0.1msec * 100 * 100 = 1000 msec
    • TQ(10)=Tq x 10 x log10 10 = 20msec よって Tq=2msec
      • 2msec * 100 * log10 100 = 400 msec
  2. データ件数何件以上なら、クイックソートの方が高速になるか答えよ。

設問2 は、通常の関数電卓では求まらないので、数値的に方程式を解く機能を持った電卓が必要。

上記の計算時間は、計算しやすい値を例に示したが、一般的なプロセッサであれば、10件~30件程度で選択ソートとクイックソートの処理時間が入れ替わる。

これらを踏まえ、ライブラリとして使われるクイックソートプログラムでは、データ件数が20件ほど未満になったら、ソート方法を選択ソートに切り替えるように作られている。