データベースの設計
リレーショナル・データベースでは、データは表形式であればなんでも良い訳ではない。
例えば、学生の成績データが以下のような構造であった場合、
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- 修正不整合: 授業担当が saitoh → takaku のように変更になったら、複数のテーブルを修正しなければならない。大量のレコード修正は、時間がかかるし、その途中にシステムダウンしたらデータの整合性に問題が発生するかも。
- 挿入不整合: 新しい科目 internet を追加したいけど、受講学生が決まらないとデータを挿入できない。
- 削除不整合: yamada が受講を取りやめたら、科目 media も消えてしまう。
これらを考慮すると、以下のような3つの表で設計するべきである。
学生(実体)
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受講(関係)
30203を消してもmedia |
科目(実体)
saitoh→takakuに変更したら internetを追加しても問題なし。 |
データベースの設計では、(1)概念設計、(2)論理設計、(3)物理設計が行われる。
- 概念設計:概念スキーマの決定(実体・関係モデルを使う)。上記の受講データベースの設計例
- 論理設計:論理スキーマの決定。関係データベースで実装?ほかのデータベース?
- 物理設計:物理スキーマの決定。データの格納方法や管理方法を決める。
実体関連モデル(ERモデル)
データベース設計では、実体関連モデル(ERモデル:Entity-Relation model)が使われる。 実体とは、モデル化しようとする対象で独立した存在となれるもの。 実体が持つ色々な特性は属性と呼ばれる。 属性の取りうる値の集合を定義域、同一種類の実体の集まりを実体集合と呼ぶ。 関連とは、実体同士の相互関係をモデル化したもの。
実体関連図(ER図)では、実体を長方形、関連をひし形、属性を楕円で表現する。 属性で、キーとなるものには下線をつけて表す。
ER図で調べると、実際にはもっと細かい規定で表現が行われている。 参考:IDEF1X表記とIE表記