JOINTフォーラム2012にて
今日、高専の地域連携テクノセンター主催の、 JOINTフォーラムにて、福井県の技術振興課の方や、 高専の教員のニーズ発表などが行われた。
技術振興課の発表では、「実は福井」といった サイトの紹介などの紹介もあった。
興味深かった技術では、 球状太陽電池を織物に織り込んだ E-テキスタイルの開発などは、身の回りのちょっとしたエネルギー源 として面白い。
moodleサーバの認証キー更新
先日、電子情報のサーバのhttpsの認証キーの更新を行ったが、 moodleサーバについても、更新の連絡が届いた。 ということで、登録時の記事を参考に、改めて tsv ファイルを生成し、 登録担当者に登録手続きを進めてもらう。
ただし、tsvファイル生成でミスをした点として、 CSRファイル送信の前に、TSV作成ツールの欄にて更新申請TSVの欄を選ぶ必要がある。

また、更新の際には、前の認証キーのシリアル番号が必要なようで、 調べるには、以下の様なコマンドで調べられるみたい。
$ openssl s_client -connect www.ei.fukui-nct.ac.jp:443 ¥ < /dev/null 2>/dev/null | openssl x509 -noout -serial serial=40E8D8B5B56842B1
2012年11月25日(第296回)
テスト期間中につき収録でお送りしました。
ゲスト:機械工学科 金田先生、電気電子工学科 丸山先生
- 丸山先生のご紹介
- 高専生必聴!!試験問題の作り方
- 年末の過ごし方
担当:西(教員)
CentOSでSELinux無効化
ちょいと指定されたWebサービスを仕立てる必要があり、 その設定がRedHatベースなので、仮想サーバ上で CentOS を動かす。
ただ、設定を変えていたら、httpd が動かなくなる。 パーミッションなども確認したけど訳ワカメ状態なので 「この設定でこんなエラーメッセージでるはず無いじゃん」な メッセージでググると、CentOS では SELinux が動いているためっぽい。
SELinuxの設定で権限を与えようかと思ったけど、後々トラブルを呼び そうなので、SELinuxを停止させる方を選ぶ。 学内はFireWallの中だし、そんなにガチガチの設定も必要ないし、 仮想サーバで他のユーザの心配も不要だし、問題はないだろう。
# setenforce 0 # vi /etc/sysconfig/selinux SELINUX=disabled ...に変更
グラッフィック技術の導入
後期中間以降は、グラフィックスのプログラミングを中心に行うため、 その導入の授業として、ディスプレイデバイスのしくみについて話し、 後半は GrWin の演習を行った。
ディスプレイデバイス
ディスプレイデバイスは、古くは陰極管(CRT)、液晶ディスプレイ、有機ELなどの 主流が変化してきている。各デバイスの動作原理は…
CRTは、暖められた電極に高電圧を付加し電子を放出させる電子銃と、 飛び出した電子の方向を制御する偏向ヨーク、電子が衝突することで光る蛍光板 から構成される。

ブラウン管を持つため、奥行きが長く&重く・表示面をフラットにすることが難しい。
液晶ディスプレイは、 電圧によって偏光方向の変化する液晶を透過電極で挟み、 バックライトからの光を、液晶と偏光板で光の量を調節することで、表示を行う。
偏光を利用しているため、偏光サングラスなど越しでは表示が見えなくなったり、 液晶面と偏光板の位置のずれから斜め方向からの視認が困難となる。 また、液晶の反応時間のため残像なども大きい。
有機ELディスプレイは、簡単に言えば発光体のLEDが、画面全体に広げられたような 構造である。
画素自体が光るため、薄型化も可能であり、液晶のような斜め方向の視認難も無い。
走査方式
CRTの古い時代では、電子の当たる位置を一筆書きの原理でなぞることで表示する、 ベクタースキャン方式があった。その後表示位置を左右に動かした1行分の表示を 上下に動かして面表示を行うラスタースキャン方式(走査線方式)へと変化した。
初期の頃は、コンピュータの処理能力も低かったことから、 表示用のメモリに格納された文字コードに応じて、表示ハードウェアがフォントに応じた 画素を表示するテキストV-RAM方式が使われていた。 処理速度の高速化に伴い、表示用のメモリのbit列に応じて画素のON/OFFを行う グラフィックV-RAM方式へと変化していく。 最近のモニタのグラフィックV-RAMでは、1画素のR,G,Bの輝度を覚える方式が使われている。
色の扱い
色は、赤(R),緑(G),青(B)の光の3原色のそれぞれの輝度を0〜255の256段階で扱う方式が 主流である。このため、256x256x256通りの1600万色を表現できる。 ただし、プリンタなどの印刷では、絵の具の3原色シアン(C),マゼンダ(M),黄色(Y)と、 はっきりとした黒を表現するための黒(K)を混ぜ合わせる方式がとられる。

2012年11月18日(第295回)
- 学校の授業について
- 男子力、女子力について
担当:前田勝(3EI)、松島(1C)、山野(1C)、西(教員)
OB講座・北野氏アットウェア
高専OBの北野氏@アットウェアにお願いし、 OB講座ということで、4年電子情報の学生さんを相手に、 IT業界の現状から アジャイル開発 ・リーンスタートアップのお話や、 英語の勉強の大切さと、幅広く語ってもらいました。 お客さんと離れたソフト開発では良い物はできない。 お客さんと近くで開発が大切といった言葉は、 就職を控えた4年の学生さんには企業選択でのモチベーション維持という点で、 参考になったと思います。
データベース授業は演習
本校OBの北野くんが採用などの話にて来校してくれたため、急遽OB講座をお願いした。 データベースの授業は早めに進んでいる一方、レポート課題提出も少ないため 演習の時間とした。
ハッシュ法(2)
授業進度が予定よりも早いため前半講義で、後半はまだ提出者の少ないことから 課題の時間とした。
前回のハッシュ法では、数値(電話番号)をキーとする検索であった。 このためハッシュ関数は、数値の不規則性の部分を取り出すだけでよかった。 それでは、文字をキーとしてデータを探す場合はどのようにすればよいか?
文字の場合は、文字コードを用いてハッシュ値を作れば良い。
int hash_func( char* s ) { int sum = 0 ; for( int i = 0 ; s[i] != '¥0' ; i++ ) sum += s[i] ; return sum % HASE_SIZE ; }
しかし、この方法では、文字の並び順が違うだけ(“ABC”,”CBA”,”BBB”)に対して、 同じハッシュ値となってしまう。 英文字の場合は文字数も限られ、文字コード的には末尾4bitが変化するだけであり、 上位ビットは文字数に左右されることになる。 この場合、同じような文字数であれば、末尾4bitの不規則性も平均化されて、 近いハッシュ値になることが懸念される。
そこで、文字コード的に変化のある部分が、数値的に全体に影響を及ぼし、 最終的な値が広く分布するように以下のような計算とする場合が多い。
// 積算部のみ sum = ( sum * (小さめの素数) + s[i] ) % (大きめの素数) ;
このような考え方は、疑似乱数を生成する方式と近い部分が多い。