ゼロエネルギービルの可能性
福井県機械工業会との連携事業でエコ関連技術ネタで、 勉強会などに協力しているけど、昨日テレビで面白そうな番組をやっていた。 「夢への扉~NEXT DOOR~:ゼロエネルギービルを可能にする太陽光照明を広めて行きたい」(2010/12/19放送)にて、光ダクトという技術が紹介されていた。
一般住宅で太陽光の取り入れ窓というのは、最近では積極的に取り組まれているが、 光ダクトとは、オフィスビルで太陽光をうまく使うためのシステムで、 採光窓から、太陽光をダクトを使って反射させながら建物の中に取り入れ、 照明に使うための物。
建物の構造上、L字型に曲がった環境でも光をうまく 取り入れられるように、反射光シミュレータを使って施工するらしい。 特に、L字型でも光をうまく反射させるには、単純に角に平面鏡を設置しても、 太陽の入射角度の変化で、明るくはできないらしい。 このため、L字部分では、カーブを付けた鏡の方が重要だったりするとの内容であった。
ただし雲などの自然変化で光量の変化が無いように、光ダクトには光感応による 補助ライトも設置する。光の量は、500ルクス程度らしい。 んで、最近はビルだけでなく身近な場所での導入のためにコンビニに設置するのを 目標に開発されている新しい光ダクトの紹介をしていた。 コンビニでは、職場などより明るい光が必要で1000ルクス程度が要求されている。 1000ルクスは厳しいけど、一般的に10時から16時程度の時間帯で800ルクスを超える ことを目標に開発しているが、単純に光の量を増やせばいいという訳ではない。 夏場では光を取り入れすぎると、エアコンの冷房が必要になってきて、エコではなくなる。 この会社での取り組みでは、採光窓に徐々に角度を変えた反射板をつけておき、 高い角度での光はさえぎられて、朝夕の入射角の光をたくさん取り込むように工夫を していた。これにより、真昼でも室温上昇がすくなくかつ800ルクスを実現との内容であった。